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エド・ウッド [DVD]感想レビュー

エド・ウッド [DVD] DVD
ブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメント
ジョニー・デップマーティン・ランドー
ティム・バートン
2006-01-25

おすすめ度:

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価格: ¥ 1,500(税込)

通常5~6日以内に発送




内容紹介
   映画監督志望の青年エド・ウッドは、性転換手術をテーマにした映画に取り組もうとするが、出資してくれるプロデューサーがいない。彼は往年のドラキュラ俳優ベラ・ルゴシを口説き、彼を出演させることを条件に、資金を集めようとする。
   ジョニー・デップが女装姿まで見せて、主人公を大熱演。またエドの仲間たちなど、全編に主人公のユニークな人間関係と生き様が息づいていて、エドの大ファンというティム・バートン監督が、愛情たっぷりに描いているのがよくわかる。史上最低の映画監督と言われていたとはいえ、エドのチャーミングなキャラクターがじつに微笑ましいのだ。ドラキュラ俳優ベラ・ルゴシを演じたマーティン・ランドーは、本作でアカデミー助演男優賞を受賞。(斎藤 香)




エド・ウッド [DVD]レビュー(15件)1ページ目

カルト監督として必要以上に美化されてしまっている可能性もあるが・・・
 映画監督としての才能がまったくないにもかかわらず、何故か映画を撮り続けることが出来たのがエッド・ウッド監督の一番の不幸だったのではないだろうか?この「エド・ウッド」に描かれているような映画に対する情熱を持っていたかどうかは判らない。(本当に映画に愛情を持っていたらあんあ作品は撮らないと思うが)
 しかし、そんなサイテー監督の生涯を映画化しようと考え、結果的に成功したティム・バートン監督は、エド・ウッドとは対極にある天才監督なのだろう。この「エド・ウッド」の中で描かれているエピソードは全て事実というわけではないだろうし、当時、エド・ウッドの周りにいた人たちにとっては、もしかしたら迷惑な存在だったかも知れない。死後にサイテー映画監督としてカルト化されてしまったために異常に美化されている可能性もあると思うが、それでも猪突猛進の映画制作や撮影現場での度を越したアバウトぶりには思わず笑ってしまうし、ベラ・ルゴシとの友情話もいい。モノクロ映画のため、いつものバートン監督特有の色彩感覚のセンスの良さは味わえないが、俳優陣の頑張りでなかなかの佳作になった。主役のジョニー・デップやビル・マーレイのノリの良さは勿論だが、やはり、ベラ・ルゴシ役のマーティン・ランドーの落ち目のスターの悲しさや孤独感、虚栄心までも見事に表現した名演が圧巻だった。(アカデミー賞受賞も当然)


出資者へのアンチ・テーゼ
B級映画の定義っていったいなんだろう?脚本執筆から撮影・編集まで1週間で仕上げるような作品をそう呼ぶなら、このエド・ウッドはまさしくB級の映画監督だ。しかし、映画の内容はともかく、莫大な広告費をかけて大衆を煽動し、評論家を抱き込み口コミまでも操作して興行収入を稼ごうとする映画を、はたしてA級と呼べるのかはかなりの疑問だ。

『パイレーツ・オブ・カリビアン』や『チャーリーとチョコレート工場』で見せた変なオジサン役がすっかり板についてきたジョニー・デップ。女装趣味でその場しのぎのお気楽な映画監督を、何の違和感もなく演じているところはさすがで、肩の力の抜け具合がたまらない魅力の俳優さんである。

劇中、オーソン・ウエルズとエド・ウッドがバーでばったり出くわすシーンがある。出資者の口出しに閉口するエドに、オーソン・ウエルズが「夢を追い続けろ」と力強いアドバイスを送る。今までの重荷がふっきれたかのように、B級映画を取りまくるエド。もしかしたら、彼の作品はかまびすしく横槍を入れたがる出資者への復讐=アンチ・テーゼだったのかもしれない。



どこか東洋的なほのぼのさ
 エド・ウッドはB級ホラー映画の監督として足跡を残している。「エド・ウッドのX博士の復讐(The Revenge of Dr. X)(1970年)」は日本でロケをした映画である。
 この監督を、一味違うホラー映画を創造し続けるティム・バートンが取り上げたのには、それなりのおもしろい理由があろう。
 エドを描いた伝記が発行され、それがおもしろかった、優れていた。ということであろう。
 監督デビューのシナリオを三日で書き上げたこと、女装マニアだったこと、往年の、ドラキュラ役で第一級の老名優ベラ・ルゴシとの出会いと友情、これらがティム・バートン監督の琴線に触れたのだろう。
 若きエドを、ティム監督の盟友ジョニー・デップが演じている。ジョニーはかわいらしく美形で、キビキビしている。そのエドが売れない劇団の仲間たち、妻の内助の功とともに、老優ベラ・ルゴシとの友情が観る者のこころを癒してくれる。

「癒しのホラー」という独自の世界を切り開いているティム・バートン監督と彼のイメージを体現するジョニー・ディップが、多分、実際とはかけ離れたエオ・ウッド像を創造したのだろうと思う。ハリウッドらしい映画なのに、とっても東洋的なほのぼのさが感じられて、「シザーハンズ」とともにわたしは好きである。


魅せられるエド・ウッドの情熱
史上最低の映画監督と言われるエド・ウッドだが、それはある意味彼への愛情表現ではなかったのか?当時のB級SF映画は乱作されておりどれも似たり寄ったりでエドの作品だけが極めて駄作というわけではない。今、昔の映画を探して観ると、もっとチープな映画はたくさんあった。またマカロニウェスタン全盛期のイタリアでは毎月30本のペースで西部劇が製作されこれまた駄作の嵐。しかし、数限りないチープムービー監督の中で、今でも名前が残っている数少ない監督のひとりがエド・ウッドだ。それは彼の映画への純粋な情熱が多くの業界人へ共感を与えたからだろう。本作はエド・ウッドの半生をモノクロで描いている。特別なアクションや事件は起きないが、観ている内にエドの人間性に魅了されるのは面白い。奇抜な設定の映画が多いティム・バートン監督だが、こうした深いヒューマンドラマをもっと多く作って欲しい。ジョーニー・デップとティム・バートンのコンビの作品の中では一番好きな映画だ。繰り返して何度観ても味わい深い作品。この映画の影響でエド・ウッド作品は「プラン9・フロム・アウター・スペース」などがDVD化されているので本作と一緒に観ると楽しみが増すことだろう。最近は抱き合わせ販売のDVDBOX商法が盛んだが、こうした作品こそ豪華DVDボックスにして「プラン9」などの作品とセットにして販売して欲しいものだ。(ベラのフィギュアや当時のポスターが付録だと楽しい…)「スゥイニートッド」の上映記念に合わせて発売してくれないかしら…。


マニア向け
映画の内容などは他の方が書かれているので割愛します。
パイレーツ・オブ・カリビアンなどと同じ様な感覚で観るとつまらないでしょうね。単館映画好きの方向きです。
残念なのは映画館で観た時には、唯一一箇所ピンク色がついていたのに、DVDでは全編モノクロになってしまっていたことです。


私もこのような仲間達が欲しい!
 ティムバートンの作品には珍しいファンタジー要素&独特なビジュアル世界が皆無で、実在人物エドウッドに関しても無知ということもあり、観る前はちょっと不安でしたが、やっぱりバートン&デップ作品にハズレなし!と実感した作品です。
 個人的にはこの作品での主人公のエドが「史上最低な監督」とは私には思えませんでした。監督・脚本・プロデューサーを1人でこなし、誰もが思いつかないことを思いつき、実行に移し、どんなに怒鳴られても相手にされなくても、めげずに明るく(おバカというかもしれないけど)一生懸命仕事に取り組む姿&仲間思いは素晴らしいと思います。映画会社が望む「お金になる映画」が作られる人が一流監督の証なのでしょう。(ここのあたりがバートンらしいブラック・ユーモアを感じました。)
 若い頃のエドの映画のミューズでもあり恋人役のサラ・ジェシカ・パーカーはSEX AND THE CITYでN.Yの最先端FASHIONのイメージがあったのですがこの作品では真逆のレトロFASHION&話し方がとてもCUTEで魅力的です。エドが女装癖をカミングアウトした後はヒステリック気味に見えましたが(泣きわめく場面が多い為)エド達と決別し、この作品では唯一の常識人です。
 ビル・マーレイ扮する女性になることを望んでいる(結局ならない)おかまぶり&変なメイクが癒される?エドの良き理解者や、若い頃はドラキュラ・シリーズでスターだったが晩年は世間に忘れられ、孤独&麻薬中毒&無一文のベラ・ルゴシやエドの女装癖を知ったうえで20年以上支え続ける妻役のパトリシア・アークエットも「トゥルー・ロマンス」のコール・ガールと同一人物とは思えないほどラブリーで一途で優しく、芯の強さもあり女のコらしくてかわいい!他にもたくさんの個性的(風変わり)な仲間達がいて、性別・年齢を超えた友情でみんなでモノづくり&資金集めに奔走する姿は、ばかばかしくて笑えるんだけど、全くお金&出世には無縁で、それでも自分や仲間を信じて情熱的に働く姿に私も何があってもめげずに頑張らなきゃ!という気にさせられた作品です。


映画の青春時代
始めはちょっと退屈でしたがいつの間にかエドの熱気にあてられて映画に引き込まれていきました。青春映画ってかんじで危なっかしくエネルギッシュです。


マニア(偏執狂)の眼
エドウッドの伝記というか半生です。バートン監督のエドウッドへの愛が詰め込まれた映画なのであろう。個人的にエドウッドの作品は観ていないのでエドウッドに関しては何とも言えないが、史上最低の映画監督というフレーズから来るイメージとバートン監督の眼を通したエドウッド像はなんとなく分かったつもりになれる。そんな映画。その程度の理解で感じる所は俗に才能は全く無いが溢れる情熱と大いなる勘違いを持った映画人とされるエドウッド。しかし溢れる情熱というよりは、マニアの熱意に感じる。自分の好きな事は他人も好きと疑う事も無い偏執狂の眼。そんな眼をジョニーデップは見事に演じている。いやメイクだとかの影響もあるのだろうが、ジョニーデップ演じるエドウッドの妖しい眼の光は異彩を放ちながら観る物を釘付けにする。後から思えばあのモノクロの映像も単にバートン監督のエドウッドに対するオマージュ的な意味合いだけで無く、ジョニーデップの眼を画面の中で最も輝かせる為の演出の様な気がしてならない。


情熱が全て
エド・ウッド
残した作品の質と比してこれほど知名度がアンバランスな映画監督もいないだろう。
本作は、エド・ウッドを高く評価する業界人が作った彼へのオマージュ。
なぜそんなに?と思うのだが、映画業界に生きる人は自分の下積み時代とか映画を作りたくても資金集めが大変だとか、わが身を振り返って共感できる部分があるからなのだろうか。

本作は一部脚色もあるようなのだが、エド・ウッドの執念や執着が全く深刻さを伴わずに描かれている。
ジョニー・デップも上手いし、ティム・バートン監督も丁寧な作り方をしているが、エド・ウッドに興味を持たない人には、何のことだかわからない映画だと思う。
よって星は3つ。

死後これほど敬愛を集めたことを天国の彼はどう思っているのだろう。
「生前に評価しろよ!!」と思わないだろうか。
実際のエド・ウッドの作品は本当にB級(いやC級以下か)カルト映画なので、マニアな方以外には観るに値しないのだが。


役者馬鹿…
面白くないといえば面白くない。でも最初にB級映画監督で生涯貧乏ということわりがあるからそれも一つの『味』と割り切れる。老優ルゴシとウッドの心の交流が泣かせます。落ちぶれてもずっと見捨てず最後まで看取ります。俳優かつ監督ウッドのつまらなくも愛いっぱいの人生に乾杯。


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