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海の上のピアニスト [DVD]感想レビュー

海の上のピアニスト [DVD] DVD
パラマウント・ホーム・エンタテインメント・ジャパン
ティム・ロスブルート・テイラー・ヴィンス
ジュゼッペ・トルナトーレ
2004-04-23

おすすめ度:

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参考価格: ¥ 4,179(税込)




内容紹介
   大西洋を往復する豪華客船、バージニア号。この船には楽譜を読まずに即興で演奏する、1人の天才ピアニストがいた。その男はこの船で生まれ、以後一度も船を降りたことがなかった。
 『ニュー・シネマ・パラダイス』で世界的名声を得たジュゼッペ・トルナトーレ監督が、壮大なスケールで描く叙事詩である。生まれた年にちなみ、1900(ナインティーン・ハンドレット)と名づけられたピアニストを、個性派スターのティム・ロスが演じる。ジャズピアニストとのピアノ対決、シケで揺れる船の大広間でピアノごと移動しながらの演奏など、伝説にふさわしい名場面が次々と展開する。
   メロディーは船客の人生、リズムは海のうねり。これは20世紀の最後を飾るにふさわしいモニュメントだ。(アルジオン北村)




海の上のピアニスト [DVD]レビュー(32件)1ページ目

人と音楽の接点を探して・・・
「伝説の・・・」というくらいですから、彼のピアノはとんでもなくメローだったり、また有名ピアニストを打ち負かすほど超技巧だったりします。一人前に恋もします。しかし彼にとっては、ヴァージニアン号と航海上の海が世界のすべてであり、世間の人が世界の果てと無限の可能性を求めて漕ぎ出す海とは、「海」の概念そのものが全く異なります。

そして何よりも私がこの映画で印象に残ったのは、彼にとって音楽は、JAZZとかクラシックとかといったジャンルも、流行り廃りも関係なく、その時の最も自然な自己表現であり、目に映ったものの自然な情景描写であるということです。

マーラーは、彼の心が捉えた自然をスコアに表現したのですが、それを聴く人間も「自然」の一部でしかないとすると、マーラーと1900は同じ視点と感性を持つ人間だといえます。音楽のみならず、芸術を創造する人というのは、彼らと共通しているのかもしれません。

実話ではない分、つじつまの合わないようなところもあります。まあ、重箱の隅つつきはおいといて、人と音楽の接点を探るつもりで見れば、なかなか感じるところのある映画だと思います。逆に変な感情移入や、感動を呼ぶヒューマンドラマなどとしては見ないほうがいいのかも。


尊厳死のテーマ
主人公の天才ピアニスト、ナインティーン・ハンドレッドは地上でのアイデンティティーを持つことができなかった架空の存在だった。言い換えれば、彼はヴァージニアという母体から一度も産み出されることが無かった胎児だったのだ。それ故に一世を風靡したあの豪華客船ヴァージニアが移民時代を終え、戦争によってアトランティック・クルーズがすたれ廃船の憂き目に会ったとき、彼は自分の従うべき道、つまり母体と運命を共にすることを直感的に悟った。船が沖合いに曳航され、爆破される直前まで親友マックスは彼の下船の説得に努めた。地上でのやり直しを夢見て。それはある種の尊厳死のテーマでもある。彼が誇りを失わずに選ぶことができたその後の人生は死でしかなかった。


勇気をもらえる映画
観てみると、それなりにエンターティメント性もあり、
なぜか感動できて、最終的には勇気をもらえる映画。
出てくる主人公もこれまでに無かったようなタイプで、
好きな作品の一つです。



想像がつかない生き方
ジュゼッペ・トルナトーレ監督&エンニオ・モリコーネ音楽といえば、名作「ニューシネマ・パラダイス」のコンビです。
船で生を受け、一度も陸に上がらないで過ごした天才ピアニストの生涯。
上質な音楽と、トルナトーレ監督の美意識で撮られた秀麗な映像。ストーリーの展開を全く無視したとしても一場面一場面が心に残る出来上がりになっています。

主人公1900(ナインティーンハンドレッド)は船上で心引かれた女性への思慕から陸へ上がろうとするも、上がれません。このシーンが心に残っています。
陸へ「上がれなかった」のか「上がらなかった」のか...。敢えて上がらなかったのだと思いたい気がします。
「生きる」、もちろん生命を維持するという意味ではなくて自分の生を自分らしく生きるという意味で、自分の生きる場所は陸にはないと判断したのでしょう。

自分の境遇からはもちろん、他に類のない主人公の生き方だけに本当にたくさんのことを考えてしまう映画です。


モリコーネの音楽に衝撃を受けた映画
特にジャズ対決のシーンの音楽は本当に素晴らしい。
それだけでも十分に見る価値がある映画である。
正直、エンディングに関しては、あれはあれでありだとは思うが、好きにはなれない。


自分の人生どう生きる?
船の中で生まれ、その船で人生を終える。。。
それが1900が選んだ生き方なんでしょうね。。
彼が船を降りれないのは臆病だからでは無く、
本能的に陸には自分の居場所が無いと理解したのかもしれません。

老朽化した船の中で1900を探すマックス。そこからず〜っと泣いてました。
天国の名簿にはきっと彼の名前は書いてあるはず!
そうでしょ?神様!


テロを予感させる、現代社会への強烈なメッセージ映画
一生を船の上で過ごしたピアニストという特異なストーリーに目がいきがちだが、
この映画の核は、最後のシーンの10分ほどの凝縮されている。
世紀末で行き詰まる現代人の生き方を、
船上という定点を持った人だからこそ冷静に分析することができるみたいな、
そういう映画作りをめざしたということで、
監督の意図はしっかり最後のそのシーンに組み込まれていて、
何がいいたい映画なのか、そしてそのメッセージが今の社会に当たっているかという
2点においてきちんと的を得ていることから、非常に評価できる映画である。



ティム!!素晴らしい!
何の予備知識もないまま観て、泣きました。ラスト近くからもう切なさで胸がいっぱいになっていました。
1900役のティム・ロス、私は彼が嫌いでした。でもこの映画を観て大好きになって
しまいました。もう今では完全に虜です。彼に恋してしまいました。
繊細で優しい瞳、だけどどこか寂しげで・・・そんな物静かな抑えた演技を
見事に演じていたと思います。それと圧巻なのがピアノを弾く演技!!
これに尽きるでしょう!
ティムの細い指はまさにピアニストにうってつけ!そしてピアノが全く弾けないなんて
ウソのような滑らかな指の動き!猛特訓をしたと言われていますが、
一体どれだけの特訓をしたのでしょうか。
本当に凄い!弾いていると錯覚を起こしそうでした。
窓越しに少女を見つめるティムの優しく純粋な瞳に、こっちがメロメロです。
終わり方に賛否両論あるようですが気づいたら涙が頬を伝っていました。
ちょっとおどけたようなお話が、かえって彼なりの寂しさに聞こえてきて・・。


1900の選択
ジュゼッペ・トルナトーレの作品は好きで観てる方だと思う。彼の作品は画面全体が暖かく、ときにコミカルに、ときに切なく、主人公を描き出し、ラストはハッピーエンドに持っていくといったパターンが多いように思われる。ただ彼は、必ずと言っていいほど、主人公達に厳しい現実をたたきつける。それはときに救いようのないほど酷なものであり、この作品の主人公・1900(ナインティーンハンドレット)もある選択を迫られる。彼の決断をどう思うか、それはひとそれぞれだと思う。
僕は彼をとても切なく哀れに思い、同時にとても誇らしく思った。


自尊心の守り方を考えさせられる
地上では法的に存在しないが、船上では有名人という主人公のお話し。願ってはいても…人から認めてもらえないと感じる時、それが長く続く時、不公平だと悩む時…強いストレスのもとで、ひとつの大切な持ち物を固く守ろうと必死になります。それは、自尊心です。船という限られた空間の中に自尊心の拠り所を見いだしましたが、不自然であることを正直に認めます…彼は、これまで自分が自尊心を守ろうとしてきた「方法」の意義、その長い苦しみの意義を理解したく、不公平さに対するの納得いく回答をとことん待ちました。その姿が切なく、涙を誘います。Whyを考え続けないという知恵を見いだしたようです。しかし空虚さは得られても安らぎは得られませんでした。諦める理由がいかにあろうとも、待ってばかりの精神からは何も得られない、そればかりか長い苦しみを予期しなければならない、そうした現実の有様をよく学べる映画だと感じます。自尊心はとても大切ですが、正しい守り方を選ぶべきですね。勇気を出す事が謙遜さの表われとなるようにしたいものです。経験で学ぶには余りに辛い事を映画の銘演技から知ることができ、有益でした。


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